寝る

つねに眠い

狐の嫁入りグレー

書き損じた履歴書、度重なる面接、「つらくない」と名付けた就活サイトブックマークフォルダ、たくさんの死んでいった作り笑顔を経て、某本屋の店員になりました。

マニキュアを塗っていても大丈夫な職場らしいので、これから何度も見るであろう手元に気合とささやかな満足感を注入すべく、前から欲しかった青みグレーのマニキュアを買いに行った。

雨の振りそうな東京の空色グレーはどこだ!と血眼になって探したのだけれど、ドラッグストアにも、百円均一にも、雑貨屋にも、私の理想の色が見つからなくて、かわりにミルクチョコレート色のマニキュアを買って帰宅しました。コスメカウンターまで出向けば理想の爪を手に入れられたのかもしれなかったけれど、生憎ほんの数日前まで職を持っていなかった私は、爪に色をつけることに対して千円札は出せないのだよ…。

 

18歳の時から使っていたiPodが、時の流れに逆らうことなく徐々に、確実に老化していっている。